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​EXHIBITION

個展「FUZZY -曖昧で鮮明な」
​2022

私の記憶は全て曖昧である。
曖昧だからこそ、私は未来に進むことができる。
全ての記憶が鮮明に残されるように設計されていたのならば、
きっと未来へ歩んでいく「気力」や「希望」など持てなかっただろう。私の中の曖昧な記憶を、写真は時に残酷にも幸福にもその記憶を呼び起こさせる。
今回の展示では、私の中の「曖昧」で「鮮明」な記憶の中から
引っ張り出した、
2020-2022年現在までの私の好きな写真をセレクトし、展示する。

JIJI
​2021

僕が初めてシャッターを切ったのが祖父だった。

2020年8月にコロナ禍の中、最愛の祖父は末期癌でこの世を去りました。写真家としてのスタートになった祖父との写真から終末を迎えるまでの時間の一部を抜粋し、パーソナルな写真で作品を創作し、展示します。

 

今回の作品の大きなテーマは「触れる」ことの大切さ「存在」を受け入れることの難しさ 新型感染症は、私たちから「触れること」「会うこと」を奪いました。この期間で大切な人との関わり方をもう一度考え直した時間の中でいかに、自分自身がそれらの行為を蔑ろにしてきたかを痛感しました。

 

「共存」の未来が垣間見えてきた昨今、

今回の作品に出会ってくださった皆様の未来に

大切な存在との関わり方や、これからの未来での

 

「行動意識」に何かしらの小さなきっかけをもたらすことができていたら幸せです

 

写真家  櫻井圭佑

「y-Generation Ⅷ」西武渋谷百貨店
​2023.1/31-2/26


国内外で注目を集める現代写真家6名に選出。

「NeW cOloR ToKyO」

 

 

ユニクロでバイトをしていた時だった。

「この服の濃紺を持ってきてちょうだい」

私が持って行ったのは、黒だった。

社会生活の中で色覚障害を実感する。

医者からは、人間の網膜は通常「赤」「緑」「青」の3色を感じる能力を持つが、

君は「赤」が完全に欠落していると言われた。

リサイクルショップで3万円で購入したデジタル一眼レフで写真と出会い、

モノクロームと出会った。そこから狂ったようにストリートスナップで写真を撮った。

あれから3年と少しの今、写真を通して「色」と出会う。

私の見ている「色」、私の創る「色」。

色に正解はあるか。

モノクロームもまた、私の中ではれっきとした「色」なのである。

原点であるストリートスナップで撮影したTOKYOを、私の色で共有したい。

自分の色の正解は、自分で作る。

これからも、長い時間を通して、正解を上書きしていく。

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